コーヒー好きのハノイ暮らし

ベトナム産コーヒーを開拓中。ハノイ駐在。日々の暮らしで見つけた好きなものを記録します。

豆記録4:Bourbon – ĐÀ LẠT / Vietnam Coffee Republic

何件かのおしゃれ系カフェでコーヒー豆を買ってみてトレンドが見えてきました。一昔前はベトナムコーヒーといえば、“ロブスタ種の超深煎り(テカリのあるバターロースト)”でしたが、その真逆、“ロブスタ種以外で浅煎り”が最先端のようです。ホーチミン市1区にある自家焙煎のカフェで確信しました。このお店は、ドリップパックのパッケージが私のツボで全種類買ったのですが、どれもブレンドなので、ブルボン種のシングルオリジンも買いました。本当はシングルオリジンもデザインが素敵なパッケージがあるようなのですが、今回は手書きラベルでした。それはそれで味がありますが。

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Bourbon – ĐÀ LẠT
原産地:Lam Dong省Da Lat(海抜1,000m)
品種:ブルボン
精製:ウォッシュト
焙煎:ミディアム
焙煎日:2022/6/2
購入日:2022/6/7
グラム:200g
値段:220,000VND

酸味:★★☆☆☆
苦味:★★★☆☆
深み:★★★★☆
香り:★★☆☆☆
アロマ:バターチョコレート

パッケージに“バランスが良く、甘みを感じる後味”とあって、まさにその通りでした。深みに近い甘みで、酸味はそれほど気にならず、バランスの良さが印象に残りました。購入時、いつものように「酸味が苦手」と説明したら、アドバイスに困った店員さんの代わりにお店の奥からオーナーが登場。自ら農園を回りコーヒー豆を買い付け、焙煎までするというオーナーによれば、「良い豆だからこそ酸味がある。酸味は消せない。酸っぱさと酸味は違う。」とのこと。実際に飲んでみて、良い酸味が分かった気がしました。でも少し深煎りにしてくれると私好みの味になるんだけどな(と今度買う時に伝えてみようと思います。ネットから事前予約できるので。)。

オーナーはベトナム産コーヒーの可能性を信じていて、農家と相談しながら品質向上に努めているとか。素晴らしいです。バリスタ育成講習も開催しているようなので、いつかカッピングのコースに参加して、味をより正確に伝えられるようになりたいです。

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☕️Vietnam Coffee Republic
https://republic.coffee/en/

🇻🇳ベトナム豆知識:ダラットについては前回紹介しましたが、Vietnam Coffee Republicはダラット近郊のCầu Đất(カウダット)という茶畑で有名な村のコーヒー豆を多く扱っているようです。標高1,500mのカウダット茶畑からの景色は素晴らしく、雲海も見ることができるようで、ダラットの観光名所の一つなのだとか。フランス人は避暑地としてのインフラ開発だけでなく、お茶やコーヒー生産にも力を入れ、ダラットの可能性を引き出したと言えるでしょう。ホーチミン市サイゴン)が暑すぎたことによる副産物でしょうか。